「防犯対策に家で警備員を雇いたい」「イベントをおこなうからその日だけ交通誘導警備員に来て欲しい」「高価な美術品や現金の輸送を願いしたい」
こういった警備を頼みたいとき、どこに依頼すればいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。また、そもそも警備員はどのような業務をして、どのくらいの料金で依頼することができるのでしょうか。
今回のコラムでは警備を依頼するときに知っておきたい警備員の業務内容や、依頼する際の料金の相場などをご紹介いたします。
警備料金の相場はいくら?状況別の目安
警備を頼むといっても、何を警備してもらうのかという目的によって警備料金は変化します。「どれだけリスクが伴うのか」「いつ警備してもらうのか」ということも加味されるのですが、ここでは一般的な警備料金の一例をご紹介します。
住宅や施設の警備料金
住宅や施設の警備を依頼するには、昼間は20,000円から、夜間25,000円からというのが警備の相場になっているようです。施設警備業務検定などの国家資格の有資格者に依頼する場合は、より高い料金設定となることも多く、警備の危険度によっても料金は左右されます。土曜・日曜・祝日は割増料金がかかるおそれがあります。
車両からの見回り警備や車中警備する場合には車両費が20,000~50,000円ほど別途かかります。
交通誘導警備員を派遣する料金
交通誘導警備員は、昼間は20,000円から、夜間は25,000円からのというのが依頼するときの相場になっているようです。交通誘導警備業務検定などの国家資格の有資格者はこれよりも高い料金設定になることがあります。土曜・日曜・祝日は割増料金がかかることが多いでしょう。
貴重品の輸送業務の料金
貴重品の輸送警備は、警備の方法によって料金が変わってきます。同行警備といい、貴重品を持ち出して管理する場所に戻すまでのあいだ警備員が同行する場合には、25,000円ほどからとなるでしょう。
貴重品を輸送車に乗せて輸送する場合には、複数の警備員も同乗して貴重品の輸送するため、輸送車の車両費と警備員の人数分の料金がかかります。また、土曜・日曜・祝日は割増料金がかかるおそれがあります。
各警備の業務内容はどんなもの?
警備を依頼するとはいっても、そもそも警備員は具体的にどんな業務をしているものなのでしょうか。警備する場所によって業務内容は異なるため、それぞれの業務をご紹介していきます。
住宅や施設の警備内容
住宅の警備の場合には、自宅の周りの巡回や駐車した車内からの監視で住宅に不審なことがないか見張っています。ストーカー被害にあっている・家に不審者が来る・外出の際に家に子どもたちを残すのが心配などといった問題を警備していることも珍しくありません。
施設の警備の場合には、ショピングセンターや遊園地・ビル・オフィスなど人の集まる場所で出入口、施設内・外の見回りをして警備します。高級ブティックのガードマンもこれにあたります。
受付として来訪者の案内や、カギの開閉など施設管理をおこなうこともあります。施設内に不審な人がいないか見回りをしたり、貴重品や商品に危害が及ばないようにするなど、防犯・防災・事故の防止と抑制をつとめます。
交通誘導警備員の警備内容
交通誘導警備員の業務は、道路での交通整備です。主に工事現場での車両の誘導や、歩行者に危険が及ぶ可能性のある場所での誘導をします。
お祭りやコンサートなどのイベントで混雑した道路の誘導を、雑路警備といいます。雑路警備では混雑する会場の入退場整備や、見回りが主な業務内容になります。また、人の集まる施設の駐車場で車両や通行人を安全に誘導する、誘導警備をおこなうことも少なくありません。
貴重品の輸送業務内容
貴重品や美術品、現金などを輸送する際の警備業務です。盗難や破損されるおそれのある品物を安全に輸送する業務です。
輸送業務の際は、貴重品を持ち出し、保管するまで盗難や破損がないように警備員が同行する、同行警備をおこないます。同行警備の際は、輸送車に2~4人ほどの警備員が同車する場合が多いでしょう。
警備料金の相場から最適な警備会社を選ぶ
警備を頼む目的によって、警備内容も大きく変わります。警備員を派遣している警備会社はたくさんありますが、警備会社を選ぶポイントはなんなのでしょうか。
複数の警備会社に相談して費用を比較する
さまざまな警備会社がありますが、会社によって料金設定が異なります。どんな警備をしてもらいたいのか、具体的に伝えて見積もりをしてもらいましょう。
安いところが一概に悪いわけではありませんし、高いからといって自分の目的にあっているとは限りません。見積もりをしてもらうときには、サービスの内容をきちんと確認することが大切です。何のために警備を依頼するのかを警備会社の人と相談をして目的を明確化させると、比較しやすくなるでしょう。
また、例としてA社は22時から深夜料金がかかるけど、B社の場合は20時からかかるということもあります。もしも今後、警備の延長を依頼することがあったら、A社のほうが安く済むかもかもしれませんね。
業務内容の条件も確認しておこう
業者によって業務内容の条件が異なる場合があります。
・土日祝日も警備してくれるのか
・1日何時間からなのか
・キャンセル料の有無
・長期雇用での割引 など
業務内容が限定されており、決まった業務以外は別にもうひとり雇わなくてはならないという場合もあるかもしれません。柔軟に対応してもらえるのかなど細かい条件を確認しておきましょう。
警備は安心できるプロに依頼しよう
警備してもらうということは、大切な財産や、ときには人の命を預かってもらうことになります。警備員は無資格でもなれる職業ですが、多くの警備会社では警備員としての必要な知識を身につけさせるため、積極的に研修をおこなっています。かけがえのないものを預けるにはしっかりとした業者にお願いしたいものですね。
また、警備員には3つの国家資格があります。この資格をもっている警備員は、信頼できるものと考えてよいでしょう。3つの国家資格以外にも、貴重品運搬に特化した資格や、施設警備や交通誘導に特化した資格もあります。警備会社には特殊な資格を所持している方も多数在籍しているので、目的に合わせて知識豊富なプロの力を借りましょう。
まとめ
警備を雇うといっても、住宅や施設で防犯対策として・車両の交通誘導のため・貴重品を輸送するときの護衛など、警備してもらう場所や内容はさまざまです。警備員には、人々の安全と大切な財産、ときに人命を預けることになるかもしれません。いずれにおいても目的にあった警備をしてもらうことが重要です。
・目的はあっているのか
・信頼できる警備会社であるのか
・見積もりによる比較
これらのポイントを抑えて慎重に決めていきましょう。警備は、人々の安全と財産を守る大切なものです。しっかりと比較して、信頼できるプロに警備を依頼してください。