あなたの街では、防犯パトロールをしていますか?防犯パトロールをすることで、空き巣や強盗、痴漢といった犯罪を未然に防ぎ、犯罪による被害を減らし街の治安をよくすることができます。
しかし、まだ防犯パトロールを実施していない地域は、やり方が分からなかったり人員が集まらないなど、実施しづらいのも事実です。
そこで、この記事では防犯パトロールについて丁寧に解説します。ぜひあなたの街でも防犯パトロールを実施して、地域の方々がより安心して過ごせるようにしましょう。
防犯パトロールって効果あるの?
防犯パトロールについて、「これって効果あるの?」と思うかもしれません。そこでまずは防犯パトロールには実際どのくらいの犯罪抑制効果があるのか、紹介していきます。
犯罪行為を発見することは少ない
防犯パトロール中に犯罪行為に出くわすということは、そうそうあることではありません。ですが、防犯パトロールの目的は犯罪者を捕まえることではなく、犯罪を未然に防ぐことにあります。そのため、犯罪者を見つけられていないから無意味というわけではありません。
また仮に犯罪者や、不審者を見つけたとしても、基本的には刺激を与えたり、捕まえようとしてはいけません。速やかに警察に通報して、犯罪者の特徴を記録しておきましょう。また、犯罪者と相対しなければならない場合は、絶対に複数人で対応するようにしてください。
犯罪行為の防止には効果的!
防犯パトロールには、地域の住民の防犯意識を高めたり、犯罪行為に対して威嚇する効果があります。実際に防犯パトロールを実施した町は、治安がよくなったといわれています。
防犯パトロールの具体的なやり方
では防犯パトロールの意味や効果が分かったところで、具体的にどのようにして防犯パトロールを実施していけばよいのか、いくつかの方法に分けて紹介していきます。地域に合った方法で防犯パトロールをしましょう。
徒歩パトロール
言葉の通り地域を歩いて回りながら、防犯を呼びかけるパトロールになります。人数さえ集まれば、比較的簡単に始めることができるのがメリットです。しかし、広い範囲をパトロールするのには不向きかもしれません。
自転車パトロール
自転車を使ってのパトロールになります。自転車なら家にあるものを使えば費用はかかりませんし、徒歩に比べて広い範囲をカバーできるのがメリットです。
デメリットとして、自転車に乗れなければいけないので、運転ができない方は難しいです。また、団体行動がしづらいということがあげられます。
青色回転灯を装備した自動車パトロール
これは乗用車に青色回転灯を付け、拡声器などで防犯を呼びかけながら地域をパトロールするといったものです。メリットとして広い範囲を少ない労力で回ることがあげられます。
しかし、もちろん自動車を用意する必要があり、青色回転灯を使用するには手続きが必要です。また車に乗っているため、地域住民への挨拶などのコミュニケーションがとりづらいのも欠点です。
防犯パトロールに必要な人数や時間帯など
ここでは実際に防犯パトロールをするにあたって、必要な人数や防犯パトロールを実施するべき時間帯や場所などを紹介します。大切なことなのでしっかりとチェックしましょう。
ひとりパトロールは要注意!複数人で実施する
防犯パトロールをするときに、単独行動は厳禁です。パトロール中に危険な事態に巻き込まれるおそれがないとはいえないので、単独行動は避けるようにしましょう。4人組にすれば、何かあっても2組に分かれることができます。そのため、1組4人以上が好ましいですね。
犯罪や危険が起きやすい時間帯や地域で実施する
防犯パトロールは犯罪や事故などの危険が起きやすい時間帯や場所で実施することで、最大の効果を発揮することができます。窃盗事件の多い住宅街や、小学生や中学生といった子どもがよく通る通学路や公園、ひったくりの起こる街灯が少ない裏通りなどを重点的にパトロールしましょう。
またパトロールする時間帯については、犯罪や事故が起こりやすい時間帯に実施するのは大切ですが、地域の方々が参加しやすい時間に実施することも重要です。
防犯パトロールをする時間帯の例として、子どもたちの通学時間や下校時間、夕方から日が落ちるまでといった時間帯があげられます。参加者の間で相談して決めましょう。
夜間でも目立つ服装&携帯電話や懐中電灯を携行する
防犯パトロールをするときは、蛍光色のジャンバーなどの服を着用し、夜間でもよく目立つようにしましょう。また、パトロールのメンバーは帽子や腕章、タスキなどを着用することで、防犯パトロールだと分かりやすいようにしましょう。
こうすることで、地域の方々にアピールできるだけでなく、犯罪に対する威嚇にもなります。
防犯パトロールの際は服装だけでなく持ち物にも注意しましょう。まず、いざというときに警察や仲間に連絡を取るために、携帯電話や警笛、防犯ブザーを携行してください。記録用にメモ帳や、筆記用具もあるとよいです。怪しい人物と出会った時間や場所などを記録しましょう。
また夜間に防犯パトロールを実施する際には、懐中電灯などの照明器具を使ってください。
持ち物に関しての注意点がひとつあります。防犯パトロールに出るという際にバットやゴルフクラブといった凶器となるものや、催眠スプレーやスタンガンなどは携行しないようにしましょう。
携行することで犯罪になる場合もありますし、地域の方々が逆に不安になってしまうかもしれません。
防犯パトロールを実施したいが参加者が集まらない…
いざ防犯パトロールを始めようとしても、もちろん人数が集まらなければ始まりません。防犯パトロールのために毎回人数を集めるのは大変ですが、いろいろ工夫をしてみたら集めることができるでしょう。
参加者が集まりやすい日程に実施する
参加人数を増やすには、実施する日程や日時が重要です。例えば、昼間の防犯パトロールに参加人数が少なかったら、夕方や夜などの時間帯に変更するとよいかもしれません。
また、防犯パトロールをやってみようという方が増えるように、回覧板でチラシを回したりして、地域の方々に呼びかけてみましょう。気軽に参加できるようにすることで参加者が集まるかもしれません。
それでも難しい場合は警備会社に頼ろう
それでも参加者がなかなか集まらないときもあります。そんな場合は警備会社に頼るのもひとつの手段です。ある程度の費用はかかりますが、手間もかかりませんし、警備のプロが防犯パトロールにあたってくれるので、犯罪を未然に防ぐことに効果的です。
もしも人数が集まらなくて悩んでるなら、防犯パトロールを無料で相談できる会社がたくさんありますので、まずは相談してみてはいかがでしょうか。あなたの街の安全を守る助けになってくれることでしょう。
まとめ
防犯パトロールについていろいろ説明してきましたが、いかがでしたか?防犯パトロールにはいろいろな手段があります。自分たちの地域に合った時間帯や方法で実施したいですね。
また防犯パトロールをする際は、先ほど紹介した服装や携行品を揃え、十分な人数を確保した上で実施しましょう。携行品が不足していたり人数が少ない状態で実施すると、パトロールする人員に危険が発生するおそれがあります。
もし、パトロールの手段や時間帯について決めるのが難しかったり、人員や携行品を揃えるのが難しい場合は、警備会社に無料で相談してみるといいかもしれません。プロの観点からアドバイスがもらえるので、活用していきましょう。