警備員と警察官を見分けるなら、制服に注目してみましょう。警備員は警察官と制服をそっくりにしてはいけないという決まりがありますので、見た目が同じように見えても全く同じということはありません。
この記事では、警備員と警察官の制服の違いやそもそもの役割の違いについてご紹介しますので、違いが分からないという方はぜひ参考にしてみてください。そのほかにも、警備員がおこなう業務の内容や警備員を雇う2つの方法についてご紹介していきます。
警備員と警察は「強制力」が違う!
警備員と警察官は業務が似ている部分もありますが、強制力では大きく異なります。警備員はあくまで一般企業に雇われている会社員ですので、逮捕をすることができません。
一般人と同様に現行犯逮捕権はありますが、取り調べをおこなうこともできないので拘束したらすぐに警察に引き渡す必要があります。
一方、警察官は国家権力により違反した者に対して逮捕することができます。警備員と警察官は一見似ているようで強制力という部分で大きく異なることを覚えておきましょう。
警備員と警察を制服で見分ける方法
警備員と警察官の制服はそれぞれの決まりがあります。どちらか見分けることができない場合は、それぞれの特徴を見て判断してみましょう。
「警備員」の制服
警備員は、必ずしも制服を着なければいけないというわけではありません。警備の業務によっては私服を着用する場合もあります。しかし、中には警察官と似たような服装の警備員も存在します。
警備員の服装は、法律により警察官とそっくりにしてはいけないという決まりがあります。そのため警備員か警察官、どちらか分からなければ警察官の服装の特徴がないか確認してみましょう。
「警察官」の制服
警察官の服装は、冬用・夏用・春秋用によって異なります。
・冬服
男性:濃紺の長そでに白いワイシャツ、ネクタイ、厚手のズボン
女性:上衣は男性と同じ、ボトムスはスカート、キュロットスカート、スラックス
・夏服
男性:白もしくは青のシャツ、藍色のズボン、防刃ベスト
女性:白もしくは青のブラウス、藍色のベスト、ボトムスはスカート
キュロットスカート、スラックス
・春・秋服
男性用も女性用も冬服と似ているが、素材に麻が混ざっているため色が若干異なる
警備員の業務は4つに分けられる
警備員の業務は4つに分けられており、1号業務・2号業務・3号業務・4号業務とそれぞれ業務内容が異なります。また、業務内容によっては必要な資格も定められています。それぞれの業務の特徴についてご紹介しましょう。
1号業務
1号業務は警備業務の約50%を占めており、主に施設の警備をおこないます。契約先の施設で巡回や出入りの管理などをおこなったり、商業施設内で店内を巡回して犯罪を防止したりします。また監視センターで侵入者などの異常がないか監視し、問題があった場合は駆けつけるなどの業務もあります。
2号業務
2号業務は、花火大会やコンサートなどのイベントを安全に開催するために規制や案内、誘導などをおこないます。また、道路の工事現場や通行が危険だと判断された場所で誘導をおこないます。
3号業務
3号業務は、現金や美術品などの盗難を防ぐために目的地まで運搬する業務を指します。また、核燃料物質などの生命に危険が及ぶおそれのある物質を安全に運搬する業務もあります。
4号業務
4号業務は、ボディーガードと呼ばれている業務です。要人や芸能人だけではなく、一般市民のボディーガードもおこないます。人体に危害が及ばないように常に警戒していきます。
警備員を雇うにはどうしたらよいの?
警備員は、「業者」に依頼するか「アルバイト」雇用することで雇えます。それぞれの特徴についてご紹介しますので、警備員を雇いたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
【方法1】業者に依頼して雇う
警備が必要な場所には、資格を持った人が最低1名いなければいけません。業者に依頼する場合、このような資格を持っている人や業務内容に沿った警備員を雇うことができるのが大きなメリットといえるでしょう。警備をお願いしたいけど、どこに依頼したらよいか分からないという方は業者に相談してみるのがオススメです。
しかし、プロの警備員を雇うわけですから、費用も高くなってしまいます。なるべく安く雇いたいということでしたら、複数の業者で費用を比較してみるとよいでしょう。
【方法2】アルバイトを雇う
警備員は、アルバイトを募集して雇うこともできます。しかし警備員は施設や人々の安全を守る重要なお仕事ですので、働いてもらうには必ず30時間以上の研修が必要になります。
アルバイトを雇うとなると、未経験の人も多くなってしまいますので、早めに警備員を雇いたいということでしたらプロの警備員を業者に依頼して雇った方がよいでしょう。
まとめ
警備員と警察官の大きな違いは「強制力」にあります。警備員はあくまで一般企業に雇われている会社員ですので、不審者を見つけても逮捕することはできません。一方、警察官は国家権力により違反した者に対して逮捕や調査をおこなうことができます。
警備員と警察官を見かけたとき、どちらなのか見分けがつかないときは、警察官の特徴がないか見てみましょう。警備員は警備会社によって服装が異なるため、警備員の服装だけで判断するのは難しいかもしれません。
警備員の業務は4つに分けられており、さらに業務内容が細かく分けられています。このような業務をおこなってくれる警備員を雇いたい場合は、業者もしくはアルバイトで雇うことができます。
業者を雇う場合、プロの警備員を雇うことができます。ただし費用は高くなりますので、他の業者と費用を比較してから依頼するとよいでしょう。アルバイトを雇う場合は必ず30時間以上の研修が必要になり、未経験の人も多くなってしまいます。警備員を今すぐ雇いたいということでしたら業者に依頼して雇った方がよいでしょう。