機械警備とは、警備対象施設にガードマンや守衛を配置せず、代わりにセンサーを設置して不法侵入や火災などの異常を機械で察知し、その知らせを受けたガードマンが現場へ急行し、対応を取る形式の警備業務のことをいいます。このセンサーとセンサーの対になる受信機を警備業務用機械装置と呼び、受信機は警備対象施設の外部に設置しなければなりません。通常は警備業者が設置する基地局になります。受信機を警備対象施設の内部に設置すると、監視するガードマンも施設内部に常駐することになり、通常の常駐警備業務とみなされます。機械警備業務とは、ガードマンが警備対象施設外で待機し、異常が発生したときにのみ現場へ急行するという形態なのです。機械警備は夜間に無人になる施設などに普及しており、学校や金融機関の普及率が特に高いようです。近年では大手の警備保障会社を始め常駐警備業務は減少し、機械警備の形態をとる企業が多いようです。これは、侵入者を退散させるためではなく、異常の早期発見と通報による被害拡大の防止をはかることが目的であり、このようなダメージコントロールが基本姿勢となっています。さらには一般家庭にも浸透してきており、所謂ホームセキュリティと呼ばれるシステムも機械警備として扱われます。ガードマンは一般家庭から企業まで日常を守ってくれる強い味方なのです。