日本は治安が良いと言われることが多いですが、ビルや施設への不法侵入や泥棒、通行人への傷害事件などが毎日日本のどこかで発生しています。事件や事故が発生した際に、駆けつけて対処してくれるのは警察ですが、道路や施設などで不審者や異変をいち早く発見し、事件や事故、トラブルを未然に防ぎ安全確保・維持に活躍しているのは警備員やガードマンと呼ばれる方々です。一言に警備員、ガードマンといっても場所や目的によって仕事の内容が変わります。例えば、ビルや商業施設の建物内外を巡回したり、駐車場の警備にあたる施設警備があります。
また、片側通行になっている道路や工事現場で交通整備を行う交通誘導警備、大勢の人で賑わうイベントやお祭りでの歩行者、車の誘導を行う雑踏警備などもあります。現金、貴金属、核燃料などの輸送車を警備するのに特化した輸送警備、依頼主や特定の人に付き添う身辺警備も警備員、ガードマンに依頼されることが多いです。どのような警備内容でも、警備員、ガードマンに共通して求められているのは、突然の事故、異変などに素早く対応できる判断力や臨機応変さです。また、夜間の警備や長時間の勤務も多いので、体力や忍耐力も求められる業種と言えるでしょう。